大国を治るは、小鮮を煮るがごとし

昨日は、元豊田町長 金原史朗氏宅で経済動向考察と題し、勉強会がありました。
最近の自然災害や長期のデフレなどから市民は、慢性的な不安を常に抱いています。特に、3.11の大震災は未曽有の被害を目の当たりにし、政府の対応の遅さ、危機管理能力の欠如などを強く感じている様に思います。
磐田市も浜岡原発から30?圏内に入る地域があります。今後、浜岡原発をどうするのか、大きな判断を迫られています。
そんな中、考える基準を学ぶことは、最重要課題と私は認識していました。金原史朗氏は年齢こそ80を超えていらっしゃいますが、地域、日本の歴史と、動向、そして政策をお持ちの老師でいらっしゃいます。

昨日は、優しい経済学-歴史は教えている- と題し、経済動向考察、歴史は何を教えている、政策と金融との一体化が重要・・
との内容で二時間、講話頂きました。
経済動向考察では、古典的経済学とジョン・メイナード・ケインズの現代経済学の変遷を学びました。
ケインズは公共事業で経済回復をしようと考えた立役者。国が働く場所を作れば、国民は働き、景気は良くなる、つまり、収入が増大することで、消費が伸びる訳です。
投資誘導は政策で行う。
流動性選好は 人々はお金が好きだと考える訳です。

現在は、流動性の罠に陥っている!金利低下し、どうしても景気回復しない!

その他、フーバー大統領は小さな政府を目指したが、不景気化になる、ルーズベルト大統領はニューディール政策を掲げ、大型公共事業を次々と発表し、大景気に向かう。しかし、その後、インフレになり、戦争突入。

輸出、輸入もデーターをもとに、今の日本の位置を確認。日本は、貿易黒字大国ではなく、所得収支黒字大国!つまり豊かな大家さんと比喩する。

将来への政策としては、需要を集中させる。歩いてすべて可能な利便都市をつくる。つまり、コンパクトシティー形成。中核都市構造と集中化対策。
その他、ハイパーインフレや北朝鮮動向、また、面白いところでは、南アフリカのジンバブエでは、お札を刷り続け大インフレ、収束は、お札の使用制限。米国ドル化で収束。
インフレターゲットは中央銀行が宣言すること。中央銀行の役割は、物資上昇率、方針提示、監視の役割である。最近における共通認識は、マイルドなインフレが良い。

この重厚な内容を二時間にギュッとまとめられました。素晴らしい一言です。そして、最後に、老子の人間学からこのブログ表記の諺をお話下さいました。

「大国を治むるは、小鮮を煮るがごとし」意味は、国を治めるのは、小魚を煮るようなもの、やたら掻き回してはならない、という意味とのこと。深くうなずく。
大学以来の学び舎でした。この至福な時間に心から感謝します。次回に、参加者同士のディスカッション。楽しみです。


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