磐南合併5 周年記念コンサート

昨日、磐田市民文化会館で、磐南合併5周年記念コンサートがありました。ベートーヴェン第九交響曲の演奏会です。
一部はモーツァルトのピアノ協奏曲。磐田市出身の金澤亜希子氏のピアノ。二部は磐田市の音楽の至宝、鳥居俊夫氏によるベートーヴェン第九交響曲。見事でした。写真はレセプションの様子ですが、合唱に参加された皆様、市民団体の方から東京芸大の学生たち。愛知県や大阪からの参画。プロのソリスト。コンサートマスターのかた。交響曲を奏でることはひとつの大事業です。クリエイター鳥居先生の指揮のもと、見事なハーモニーがありました。第九はご存知の通り、ベートーヴェン作曲。合唱はシラー作詞の歓喜に奇すです。既に54歳になり、全く耳の聞こえないベートーヴェンには、シラーの謳った、連帯と平和の精神が深い共感となったとされています。1824年、ウィーンのケルントナートーア劇場でベートーヴェン自身の総指揮で第九は演奏されましたが、ベートーヴェンは全く耳が聞こえないので、代わりにコンサートマスターらが行い、演奏会は大成功を収めました。しかし、演奏会が終わったのに、指揮台の上のベートーヴェンは、耳が聞こえないため嵐の様な
拍手喝采に気が付かず、聴衆に背を向けたまま立ち尽くしていた。アルト歌手がベートーヴェンの肩を抱いて聴衆の方に振り向かせました。その光景をみて多くの聴衆の目から涙が溢れたといいます。音楽の持つ力。そして、その至宝とも言えるベートーヴェンの音楽を受け継ぐのが文化。磐田の地で世界の人類の連帯と平和が謳われたことに深い感慨と歓びを感じます。感謝します。


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